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[技術者のひとこと] HD-SDIとHD-CCTV

2015-11-30(月) 技術者のひとこと

最近、監視カメラの設計を代行した事もあり、規格について考えてみました。

監視カメラは、IPカメラが現在、どんどんと増えてきては居ますが、

従来のような同軸線を使ったカメラもまだまだあります。

同軸線を使うカメラは従来のアナログカメラのケーブルをそのまま使えるので、

IPカメラのように、新たにLANケーブルを設置する必要がないのがメリットです。

その中の規格で、HD-SDIと、HD-CCTVというのをよく目にします。

これらの差は一体何なのでしょうか?どちらも同軸線を使いますし、

SDIモニターであれば、どちらも映ります。

まず、結論から言うと、HD-SDIは、SMPTEで正式に承認された

規格で、HD-CCTVはそれらに改良を加えた独自の物になります。

HD-SDIは、SMPTE292Mで規定された、1.485Gbpsの

データ転送容量を持った映像伝送規格です。

1080の30p(720の60p)までのサイズ、フレームレートに対応しています。

1080の60pは、一つ上の規格、3G-SDI(SMPTE424)で対応します。

HD-SDIは、映像のみを伝送する事に特化していますので、通信や電源の重畳はしてはなりません。

更に、ペイロードIDの埋め込みが必要で、受信機側にこれから送信する映像のフォーマット

(Sampling Structureや、Field/Frame Rate)の申告が必要になります。(これが一番厄介!)

WS000001

*クリックで拡大します。

代わって、HD-CCTVは、拡張規格として、通信や電源の重畳が許されていますし、ペイロードID

は必要ありません。受信機側で上記内容は(自動で)判断されます。

逆に言うと、電源や通信を重畳した、又はペイロードIDが無い時点で、HD-SDIカメラでは

ないという事です。(HD-CCTVカメラということになります。)

しかしながら、HD-SDIという言葉が、デジタルのSDIカメラというように広く認知されて

しまっているので、誤ったHPをよく見ます。

もし、SDIカメラを設計される際は十分にご注意下さい。